今朝、10月24日の朝日新聞の「耕論」というページで、
倉橋耕平という自称・社会学者が『ゴーマニズム宣言』は
読者参加型でポピュリズムであり、「真実」を描いていない、
「主観」で描いていると、批判している。
生憎だが、わしは膨大な専門家の書籍・歴史資料を基に、
「客観」で描いている。
つまり「史料批判」は厳密にやっているということだ。
今日締め切りの『ゴーマニズム宣言』第25章では
「歴史修正主義」について描いていて、発売は11月6日
になる。
読めば「史料批判」とは何なのかが分かるから、倉橋は
読めばいい。
倉橋耕平や他の左翼知識人らが一番問題なのは、
小林よしのりが「漫画家」だから、学問をしないと、
強烈な「偏見」を持っていることだ。
その権威主義による「偏見」を暴露するために、わしは
最初から、名刺に「漫画家」としか書かない。
「思想家」とか、「政治評論家」とか、権威ありそうな
肩書きを、わしはわざと書かないのだ。
実際の小林よしのりはというと、書斎の中だけでも、
数千冊の本が収容されていて、もう置き場所もなく、
リビングにも、食卓にも書物が積み重ねられていて、
妻からいつも怒られる事態になっている。
さらに福岡には3LDKのマンションを持っていて、
ここも書庫になっているから、まあ、そこいらの学者より
本は読んでいるだろう。
少なくとも、確実に言えるのだが、この倉橋耕平よりも、
わしの読書量の方が多い。これは確実である。
さらに言うなら、『ゴーマニズム宣言』を支える頭脳は、
わしだけではない。
スタッフの時浦もまた膨大な書籍・史料を読んでいる。
『ゴーマニズム宣言』は2人分の頭脳を結集して描い
ている思想漫画なのだ。
読者参加は、読者にも考えてもらうための手法であって、
決して読者の主観的意見に影響されて、ポピュリズムで
わしが描いているわけではない。
『ゴーマニズム宣言』は最初から「権威よ死ね」であり、
形骸化した権威と、主観的な知識人を批判するために
始めた作品であり、西部邁氏がわしを意識した理由は、
知識人批判に共感してくれたからである。
若手で今も変わらず、権威主義的で、漫画家に偏見を持つ
馬鹿が現れるのだから、わしの使命はまだまだ終わらない。
倉橋くん、少なくとも、わしの読書量を上回ってから、
「学者」を名乗った方がいいよ。